モーツァルトの生家はオーストリアのどこ?行き方から気候まで

天才音楽家として誰でも知っているモーツァルト。オーストリア有数の観光地にもなっている生家はどんなところにあり、今はどうなっているのでしょうか。モーツァルトの音楽を聴いてどうしても行きたくなり行ってきました。実際に行ってみて、素晴らしい環境でモーツァルトは育ったのだなと感激しました。是非、最後までご一読くださいね。

モーツァルトの生家はオーストリアのどこ?

モーツァルトの生家はオーストリアの都市、ザルツブルクにあります。首都ウィーンからは290km、電車で3時間弱の距離です。人口は15万人ほど。

ザルツブルクは「塩の城」という意味で、かつて周囲には岩塩鉱があり、塩の取引で繁栄してきた都市です。中心地は町の中心を流れるザルツァッハ川を挟んで、新市街と旧市街に分かれています。

実は映画サウンド・オブ・ミュージックの舞台になったことでも有名で、今でもロケ地を巡るツアーが開催され、世界からファンが訪れます。ツアーに参加しなくても、新市街から旧市街へ行く際に必ずと言っていいほど通るミラベル宮殿はロケ地のひとつです。

毎年7月下旬から8月下旬には世界的にも有名な音楽祭、ザルツブルク音楽祭が開かれます。町はたくさんの観光客で賑わい、ホテル価格は普段の倍になることも。ザルツブルク音楽祭については別記事で触れていますので、ご一読くださいね。

ザルツブルク音楽祭のドレスコードは?チケットの買い方は?ホテルはどこに泊まる?
ザルツブルク音楽祭のドレスコードは、ちょっとキレイ目でOK!チケットは公式サイトから簡単に買えます。ホテルは個人的感想になります。

空港から市内まで車で30分ほどと、とてもコンパクトな都市ですが、新市街と旧市街が見事に調和し独特の魅力を放っています。ヨーロッパはどこもそうかもしれませんが、旧市街を大切に残してありますよね。

ザルツブルク音楽祭のシーズンにザルツブルクを訪れたことがありますが、町はお祭りムードでコンサートやオペラの時間帯には着飾った人々で溢れています。夏は22時頃まで明るく、夜のコンサートが終わるのは23時頃なので、夜もとても賑やかでした。

子供と二人夜のコンサートに行きましたが、不安は感じませんでした。ただ、帰りのバスを間違えてしまって結構歩く羽目になりました。そして、ザルツブルク中央駅はちょっと騒がしく、女性だけで夜中に歩くのはあまりおすすめしません。大学生くらいの子達はお構いなしでしたが・・。

訪れるなら、夜まで明るく爽やかな夏がおすすめです。ホテル代は高くなりますが、やっぱり夏がおすすめです!音楽祭では日本ではなかなか聴けないプログラム(ウィーンフィルで現代音楽など)もあり、クラシックファンには本当におすすめです。チケットもザルツブルク音楽祭のHPで、日本から簡単に予約できます。

やはりモーツァルトのオペラは大人気で、直前だとチケット完売の可能性大です。是非行かれるならお早目に!

 

モーツァルトの生家は旧市街にある

モーツァルトの生家は旧市街の方にあり、新市街のザルツブルク中央駅から旧市街へはバスもありますが徒歩でも20~25分程度です。

旧市街は1996年に世界遺産にも登録されており、美しい街並みが残っています。新市街からミラベル宮殿の横を通りザルツァッハ川にかかる橋を渡ると、そこは旧市街、タイムトリップしたかのような雰囲気のある建物と石畳が現れます。

少し中に入るとゲトライデカッセというメインストリートがあり、中世さながらの様々なお店の看板が可愛くて有名です。ここはいつも混みあっています。

このゲトライデカッセ9番地に、黄色のひときわ目立つ建物があります。ここがモーツァルトの生家です。モーツァルトは1756年1月27日にこのアパートの4階で生まれました。

家族と共に、1773年に新市街へ引っ越すまでモーツァルトは幼少期と青年期の大半をここで過ごしました。

旧市街の雰囲気は最高です!この辺りで黄色の建物はここだけなのですぐにわかります。綺麗に保たれていて、ここでモーツァルトが生まれピアノやバイオリンを弾いていたんだと思うと、とても感慨深かったです。

今の家のように防音の壁や窓など無いので、楽器の音などは外に丸聞こえで、すぐに神童だと町中に知れ渡ったのではないでしょうか。

また、近くにモーツァルトも訪れたと言われる創業1705年のカフェ、トマセッリ(Tomaselli)があります。ここでモーツァルトの時代に思いを馳せながら、自家製ケーキをいただくのも素敵ですね。

私もここでケーキを食べたかったのですが、ここに着く前にノルトゼー(セルフ方式の魚料理が美味しいレストラン)で満腹になってしまったので、諦めました(笑)。

モーツァルトの生家は今は博物館になっている

モーツァルトの生家は今は博物館になっていて、誰でも見学することが出来ます。1880年に国際モーツァルテウム財団によって開設されました。

入場したら、スマホにQRコードを読み込んでガイドアプリをインストールすると、ガイドが始まります。言語の中には日本語もあり、詳しい解説が聞けます。

このアプリとても便利ですが、私達家族はイヤホンを忘れて大きな音を出してしまい注意されてしまいました。是非、イヤホンをお忘れなく!

入場時間: 毎日午前9時~午後5時30分(12/24は午後1時まで。1月1日は正午から午後5時30分まで)※入館時間は閉館30分前まで

入場料:大人13.5€、 学生(27歳まで)10.5€、 青少年(15-18歳)4.5€、  子供(6-14歳)4€、 6歳未満 無料、家族(大人2名+18歳未満の子供)25€

<新市街にあるモーツァルトの住居とのコンビチケット>

大人20€、学生(27歳まで)16€、青少年(15-18歳)6.5€、子供(6-14歳)5.5€、6歳未満無料、家族(大人2名+18歳未満の子供)39€

<ザルツブルクカード>

市内バス乗り放題、主要な観光スポットのほとんど全てが無料になるザルツブルクカードという便利なカードがあります。このカードは日数を選んでザルツブルク駅で購入できます。

このカードがあればモーツァルトの生家、新市街の住居も無料になり、バスも煩わしさなしで乗り降り出来るので、おすすめです(駅や空港、街中のツーリストインフォメーションで購入できます)。

私もこのカードを中央駅のインフォメーションで買いましたが、ものすごく便利でした!また、インフォメーションのスタッフがとても親切で、コインランドリーの場所を聞いたら一生懸命調べてくれました。

その他聞きたいことを何でも親切に教えてくれますので、インフォメーションで直接購入すると楽しいと思います。

 

モーツァルトの生家のあるザルツブルクの気候は?

ザルツブルクの気候は、西岸海洋性気候です。温帯に属し、温暖湿潤気候と比べて夏は気温が低いのが特徴です。日本と同じように四季があります。4月から6月が春、7,8月が夏、9,10月が秋、11月から3月が冬です。

 

月平均気温(℃) 月平均最高気温(℃) 月平均最低気温(℃) 月降水量(mm)
1月 2.5 5.7 -0.9 45
2月 3.5 8.2 0.1 46
3月 4.4 12.6 -1.9 31
4月 7.6 13.1 2.7 76
5月 15.8 21.5 10.4 138
6月 20.0 25.5 14.6 208
7月 20.6 26.1 15.0 103
8月 20.3 26.1 14.6 111
9月 13.4 18.4 9.2 124
10月 13.6 19.2 8.8 97
11月 6.2 10.8 2.0 101
12月 1.4 4.3 -1.7 41

日本と比較すると、夏は札幌より少し涼しく、冬は札幌ほど寒くないといった感じでしょうか。夏は涼しいとはいっても温暖化の影響でで日中はかなり暑くなる日もあり、紫外線も強いです。夜にかなり涼しくなる為、夏でもカーディガンやパーカーなどの羽織もの必須です。

その為、エアコンの無いホテルもあります。日中観光して一休みすることを考えると、エアコンの付いているホテルの方がおすすめです。疲れて帰ってきて、暑いと余計に体力を消耗しますよね。

また、夏行ってみて感じたのですが虫が本当に少ないです。日中そこそこ暑いのに蚊がいないか、いても刺されたのがわからないくらい弱いです。日本の夏に慣れているととても快適に感じます!

旧市街にある中庭のビアガーデン、そこそこ木も生えていたのに蚊がいなくてびっくりしました。日本では近くの公園に行くと蚊に囲まれるので、本当にザルツブルクの夏は快適でした。

皆さんも是非、夏のザルツブルクを訪れてみてくださいね。

※表は気象庁HPより2022年のデータです

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